ご案内お知らせ短編連載「マスカレイド」書評動画
自作小説(短編中心)と書評(というか感想文)。 ジャンルはミステリィが主体です。
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2007.09.01 Sat
英題「Cradle the Sky」。

自分が誰なのかさえ忘れてしまった僕は、微かな記憶を頼りにフーコ、そして相良を頼る。

またも粗筋一行。仕方ないじゃないか。

ひょっとして、初めからこれがやりたかったんだろうか、と思わせる大転回。
今までも読者を幻惑するようなシーンは何度も挿入されてきましたが、本作はその比ではない。
一人称視点であることも相まって、何というか、もはやドグラマグラ状態。

これを読んだ後で「スカイ・クロラ」を再読すると、きっと全然違うだろうな。わくわく。

以下ネタバレ。
スポンサーサイト
2007.09.16 Sun
小笠原諸島から初めて都会に出てきた天才、天地龍之介。彼の行く先々では奇妙な事件が。

「痛快本格ミステリー」なんて銘打っちゃうノン・ノベルに脱帽。どう見ても前世紀の煽りです。本当にあ(ry

短編連作。なので一篇ずつ。

「エデンは月の裏側に」
中途半端。ロジックも甘い(特にフーダニット)。

殺意は砂糖の右側に
表題作。なだけあって、このシリーズらしい一篇。
旨味成分反応には笑いました。
ただしこのトリックには致命的な問題が……というのはネタバレのところで。

「凶器は死角の奥底に」
堅実な本格。トリックも面白かったです。

「銀河はコップの内側に」
フーダニットは簡単。ホワイダニットに華があります。

「夕日はマラッカの海原に」
どうでもいいけどタイトルの縛りが緩くなっている気が。
何処かで見たような話、というのはネタバレのところで。

「ダイヤモンドは永遠に」
安楽椅子ならぬテレフォン推理。ああなんかいましたねそんなS探偵。
しかしこれはいくらなんでも警察が甘すぎ。

「あかずの扉は潮風の中に」
残念ながら、このトリックは見飽きました。

全体を通して。
龍之介の推理は、一つ仮説を立てて、それを前提にさらに仮説を立てて……という演繹的なやり方なんですね。それがちょっと新鮮だったかも。伏線の数が限られる短編には適した推理法なのかも知れません。

以下は「殺意は砂糖の右側に」「夕日はマラッカの海原に」そして「サタンの僧院」のネタバレを含みます。
2007.09.25 Tue
副題「神の手の不可能殺人」。

二年前、教会の火災から驚くべき偶然で逃れた"奇蹟の十二使徒"。しかし彼らは次々と不可能状況下で殺害されていく。見えざる手を持つ殺人者と対峙するのは、バチカンからの使者、奇蹟審問官アーサー・クレメンス。

やっぱり「サタンの僧院」のスピンアウトでした。
いいねアーサー。名探偵の資質を全て兼ね揃えたかのような。
隙がなさ過ぎるのが逆に、欠点なのかも。物語的には。

本作の見所は、勿論ハウダニットの超絶技巧っぷりです。
そこらの生易しい不可能犯罪じゃないんです。これは本物。
四つの殺人のうち三つが準衆人環視でした。柄刀の十八番みたい。

けれど動機は悪い意味でいつも通り。
つまり、相変わらず抽象的なわけのわからん理屈で人を殺している。
物語の雰囲気には、合っているんだろうけど……。

アーサーの瞳が金色に輝く設定はなくなったんでしょうか。ちょっと気になる。
2007.09.30 Sun
『イヴ』候補三人、それぞれの思いを抱えて、堂島コウへのアプローチが始まる。

今回は完全に真嶋のターンでした。(私的には。)
ちゃんと期待に応えてくれたなあ。
何だって彼女の周りはあんなに切ないイヴェントでいっぱいなんだ。

文章の軽さに若干違和感。最近ハードカヴァばかり読んでいたらでしょうか。

以下ネタバレ。
Template by まるぼろらいと
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。