ご案内お知らせ短編連載「マスカレイド」書評動画
自作小説(短編中心)と書評(というか感想文)。 ジャンルはミステリィが主体です。
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2008.04.21 Mon
伊坂フェア開始。しましま1号さんに3冊もお借りしたので。

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか? 第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伊坂幸太郎デビュー作。

あらすじは文庫版のまま。

ミステリィ風純文学、といったところでしょうか。
正直ミステリィ要素は大した事はありません。メインのホワイダニットは殆どの読者が見破ってしまうでしょう。

むしろ見所は独特の世界観だろう、と思います。
どこかずれた人々の、どこか洒落たやり取り。
あ、村上春樹に似ている、と感じたのは私だけかもしれませんが。
こういうの、嫌いじゃないです。

構成としては、登場人物たちのエピソードが絡み合って大きなうねりをつくっていく、というものです。よくあるタイプ、といえば確かにそうなんですけれど、でも他作品(恩田の「ドミノ」や辻村の「冷たい校舎の時は止まる」など)のようなくどさはありませんでした。
淡白な文体のためでしょうか。それとも簡潔な人物描写によるものでしょうか。

けれど少し、何かしっくりこないな、と思ったところが幾つか。
一つはメインストーリィが、カカシ殺しに始まる一連の事件と、伊藤・静香・城山のよそ者組の顛末とに真っ二つに分かれていることです。はっきり言って、後者はなくても物語として成立したと思いますし、デウス・エクス・マキナ的な解決(厳密には違うんですけど)にも不満が残ります。
もう一つは島に欠けているものは何か、という謎掛け。あれだけ引っ張った割りには……。

まあこんなわけで、納得のいかなさを覚えながら読んでいたわけですが、エピローグでそれがすっかり吹き飛びました。いや、いい話だったと思います。本当に。

どうでもいいけどこのタイトルはミスリ(ry
スポンサーサイト
しましま1号
「もう1つ島に欠けているもの」に関しては、オレも正直拍子抜けな感じでした(汗)

まぁ、でも伊坂幸太郎のテンポというか書き方は嫌いじゃないです☆
2008.04.24 Thu 15:31 URL [ Edit ]
管理者にだけ表示を許可する

TrackBackURL
→ http://nebakura.blog83.fc2.com/tb.php/119-31399540
Template by まるぼろらいと
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。