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自作小説(短編中心)と書評(というか感想文)。 ジャンルはミステリィが主体です。
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2008.05.09 Fri
ミュージックを愛する死神による、六つの人間観察。短編連作。

映画化しますね。どうやるんだろ。

「死神の精度」
表題作。第57回日本推理作家協会賞短編部門受賞。
コイントスで……というのはわりとありがちですけれど、そのオチが粋でした。

「死神と藤田」
なぜこのタイトルだけ藤田なんだ! ……いや、どうでもいいですが。
こういう熱さが伊坂の本質なのではないか、と思ったり思わなかったり。

「吹雪に死神」
いわゆる「吹雪の山荘」のオマージュ。ミステリィ風。
だから多少は目を瞑るとしても、毒殺のロジックは大問題な気が。

「恋愛で死神」
恋愛小説たるもの悲劇でなければならない。どんなにご都合主義であろうとも。
――だってさ、この話正直死ななくてもいいじゃない、ねえ。

「旅路を死神」
心理描写の巧みなこと。
物語はやはり予定調和でした。

「死神対老女」
一番伊坂らしい話なのかも。
美しいものを美しく描く。

死神について。
死神の死神たる所以は、人の死を看取ることなので、必然、この短編集は「人はいかに死ぬか」というメッセージ性を帯びることになります。そうすると重くなりがちなんですが、意外とそうならないのが伊坂流。それは本作の死神が一歩引いた立場で人間を観察しているおかげなんです。
これも一つのバランス感覚、なんだろうなあ。
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