ご案内お知らせ短編連載「マスカレイド」書評動画
自作小説(短編中心)と書評(というか感想文)。 ジャンルはミステリィが主体です。
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2007.04.28 Sat
国名シリーズ第三弾にして火村シリーズ第二短編集。
フィールドワークと称して事件捜査に参加し、鋭利な推理で犯罪者を断罪する火村。友人であり記述者である有栖川は、彼を臨床犯罪学者と呼んでいる――。

ここで短編集の書評するのって、ひょっとして初めてでしょうか。
とりあえず一編ずつコメントを。

ブラジル蝶の謎
アリバイ崩しのアイディアが光りました。でも無駄は多い。
ラストシーンのクサさも気になる。火村シリーズって、多かれ少なかれこういうとこあるけど、作者はカッコいいと思ってやってるんだろうな……。

妄想日記
これもラスト数行のアイディアが秀逸。
が、それがどうした、といわれればそれまでのような。ミスリードに使われたあのネタも中途半端。

彼女か彼か
この短編集の中で一番出来がいいという印象。
トリックもインパクトがある。
ただし、「蘭ちゃん」のキャラはステレオタイプすぎ。


ラスト三行で唖然。ありですか。ありなんですか。
私たちの世代で、あれをまともに知ってる人がどのくらいいるんだろうか。私は本で読んだことしかないんですが。ってあんまり言うとネタバレだよな。
作品としての完成度はそれほど高くないと。これもアイディア勝負。

人喰いの滝
雪密室。トリックは非常に簡単で、機会があったら一度試してみたいです。ただ、よくよく考えると非合理なような……。
火村と有栖川の関係がよくわかる一編でもありました。
たしか漫画化されていたはず。

蝶々がはばたく
社会派を目指したのか、な。
正直トリックは「知るか!」って感じの代物なので、見所は生き生きとした団塊世代の青年たちでしょう。オチは狙いすぎ。

以上六編。
シンプルかつスマートなトリックを一つ、コアに置いて書いた作品ばかり。
ダイアモンドの原石をずらっと展示したような。
もっと練り込めばどれもこれも充実した長編になるのになあ。
もったいない……と思うのは、万年ネタ切れ物書き未満の妬みか。
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