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自作小説(短編中心)と書評(というか感想文)。 ジャンルはミステリィが主体です。
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2007.06.06 Wed
ロンドン塔は逆賊門の下で、男が一人、死骸となって発見される。着ているのはゴルフ服だが、頭の上には、まるで服装とそぐわぬ帽子が載っている。悲劇の幕を引くのは、我らがギデオン・フェル博士。

カーの代表作とされる長編です。江戸川乱歩はこれをカーのベストとしたらしい。

謎自体はそれほど強力なものではありません。不可能でも不可解でもない。それよりもプロットの完成度。複雑に絡まる人間心理と、二転三転する推理、そして胸を打つラストシーン。「その手紙の内容は……」からは反則としか思えない泣かせっぷり。

相変わらずフェル博士の行動には納得のいかないものが多々ありますが、それはそれとしてハドリイですよ。普通、探偵の協力者としての刑事役って無能な頑固者でしょう。なのに何でこんなにカッコいいんだハドリイ。推理も上出来だったしな。
ハドリイ主役の話とか無いのか、一作ぐらいは。

ランポウル君はワトソン役の常として全く目立たず。可哀想に。

作品全体のおどろおどろしい描写は、正直ちょっとくどい。時代も違うし文化も違うから、共感できないだけなのかもしれないけれど。

ウィリアム・ビットンをウィリアム・ピットンと最後まで読み間違えていたのは秘密です。
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