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自作小説(短編中心)と書評(というか感想文)。 ジャンルはミステリィが主体です。
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2007.06.14 Thu
城翠大学学園祭、最終日。その日の朝、学園祭実行委員本部に『魔術師からの挑戦状』が届けられた。あたかも四月の事件を再現するように始まる密室と暗号の連鎖。入り乱れるそれぞれの思惑の中、最後に笑うのは誰か。

"推理小説を模った現代の魔術師の物語"ことトリスタシリーズ第五弾。
PART1、PART2で分冊。ここでこのシリーズは一区切り、らしい。

ライト・ノヴェルのジャンルで展開している推理小説は数あれど、ここまでマニア心をくすぐるのはトリスタシリーズだけ。このシリーズ大好きです。

トリスタの世界には魔術が存在します。これが大前提。ただし、できること、できないことが明確に線引きされていて、例えば猫を使い魔として操ったり、未来を幻視したりはできるが、『念動』や『読心』は『不可能命題』。さらに、魔術を使えるのは魔術師と呼ばれるごく限られた人間(公式には世界に六人)だけ。
こういった世界観の中で本格ミステリィをやり通そう、というのは魅力的な試みです。勿論前例のないものではないから、それほど目新しいというわけではないんですけど、それでも何か面白そうなものを見せてもらえる気がして、ミステリィファンとしては心が弾みます。

さて、本作ですが。
大分ペースダウンしたかな、というのが第一印象。
今までのトリスタは詰め込みすぎるほど詰め込んだ謎を、ラノベのキャラで提供します、という趣旨だったのが、今回は事件自体よりも、各々の人間関係に焦点が当てられていて、「ラノベ>ミステリィ」といった感じ。これはこれで良いと思いますが。
二転三転する推理合戦と、主人公(語り手=騙り手)によるメタなミスリードはトリスタの肝ですが、それは本作でも健在。解決は途中から完全に私の予想を超えていました。

毎回思うのだけど、周は本当に格好良い。クールでマイペース、だけど友達思い。頭の回転は速くて適切な行動も取れる。過去に傷を負いながらも前向きに未来を追っている。そして猫好き(ここ重要!)。

心配なのは、このシリーズここから続くのかな、ということ。
私の経験から言えば、とりあえず一段落です、とか作者が言い出したら、シリーズ再開まで相当時間がかかると覚悟したほうが良い。
周の活躍も見ていたいし、作者も才能と勢いがあるから、まだまだ頑張って欲しいんだけど。
――とか、読者は好き勝手言うのでした。
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